教育 大学院研究 病理生命科学講座は、生体情報病態学分野と腫瘍病理学分野とに分かれ、双方の分野は全面的に協力・融合しながら教育研究活動を行っている。また、医療としての「病理診断学」と、遺伝子レベルから個体レベルまでをあつかう「腫瘍病理学・病態解析学」という2つの分野を融合・発展させることを目標とした研究室である。 「生体情報病態学分野」では、各疾患における時計遺伝子の機能を分子生物学的ならびに個体レベルで解析している。時計遺伝子とは、1日約24時間の周期を刻む概日リズム(生物時計)に関与する遺伝子であり、生体調節機構において重要な機能を担っている。 一方、「腫瘍病理学分野」では、ヒト腫瘍の増殖・進展・転移の機序解析、ならびに腫瘍細胞の特性解析のため、分子生物学および形態学的手法を用いて研究を行っている。これらの解析を通じて、腫瘍の病因解明や、病理診断精度の向上も目指す。 生体情報病態学 腫瘍病理学 大学院への入学方法 医学部卒業者のみならず、生命科学の研究を志す若者を広く募集しています。医・歯学部など6年制大学卒業者は入学可能です。4年制大学卒業者は、2年間の修士課程修了後もしくは研究生在籍後に入学可能です。具体的な入学方法は、病理生命科学講座指導教員に直接お尋ねください。 大学院終了後の進路 大学院修了後も研究継続を希望する場合には、大学など各教育研究機関のスタッフ(教員・研究員)への道が開かれます。医師の場合は、病理専門医、細胞診専門医・指導医の資格を取得することが可能で、病理診断学を専門とする病理医として広く活躍できます。また、臨床医となった場合には、病理診断の素養を患者の病態解明に生かせるため、一段質の高い医療に携わることが可能です。