魅力ある病理生命科学を目指して 病理生命科学講座は、癌(がん)の基礎的研究を主幹とする講座として教育・研究・病理診断に携わっております。 現在、がん診療において病理検査は最も重要な確定診断法であり、生命科学の立場から癌(がん)を理解することは癌の病態(メカニズム)解明において大切なことです。 当講座では、癌の基礎的研究(腫瘍病理学)に加えて、病理診断学と生体情報学を3つの大きなテーマとして取り組んでおります。 弘前大学医学部の理念に基づき、医師・医学研究者を養成し、病理診断により医療に寄与するのみならず、大学院講座として国際水準の教育・研究をより一層充実させ、若い医師・医学研究者が活躍できる場を提供することを目標としています。 地域貢献と国際基準で、魅力あるより良き大学づくりを 弘前大学医学部は、2021年度に日本医学教育評価機構による医学教育分野認証評価を受審予定であり、地域貢献と国際基準の両面で真の実力を示す時期が到来しました。常に大学の理念を念頭におきながらも、夢を持って前進することが大切です。 後進を育成する「教育」、現時点で医療に貢献する「診療(病理診断)」、将来の応用を目指す「研究」は、大学では三位一体であることは言うまでもありませんが、特に大学の主役である学生に対してしっかりとした教育を行うことは、大学・社会の大きな推進力のポテンシャルを生み出すことになります。 多くの方々と協力し合いながら、魅力ある、より良き大学作りに携わる決意ですので、どうぞよろしくお願いいたします。 弘前大学大学院医学研究科 病理生命科学講座教授 鬼島 宏